2013年1月16日水曜日

惰丸(ダマル)日記 第1章〜「スタンフォードの自分を変える教室」を実践してみた

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この1週間,「スタンフォードの自分を変える教室」を読みながら実践しました。


この本は,目標を確実に達成するための,科学(心理学・生理学)的に有効性が示されている方法を紹介しています。

本に書かれていたことの中で,この1週間で特に有効だったメソッドを挙げていきます。

  1. 達成すべき目標を1つに絞り込んで明確にしたこと。私の場合は,他にもいろいろ達成したい目標はありますが,目下の小目標である論文執筆にフォーカスしました。目標を絞り込んだおかげで余裕が生まれ,客観的かつ冷静に取り組めたのがよかったのだと思います。
  2. 目標達成を妨げる自己に「惰丸(ダマル)」と名付け,「仮想敵」としたこと。これが一番効果あったかもしれません。自己を責める心情ではなく,外敵をやっつけるのだという心情になることによって,そうとう気持ちが楽になりました。
  3. 「惰丸(ダマル)」が現れる状況はどんな時か,日々振り返ったこと。これによって,目標達成を妨げる原因を特定し,具体的な対応策を考えることが可能になりました。
  4. 「惰丸(ダマル)」に負けそうになった時に,深呼吸したあと小さなタスクから取り組みなおしたこと。目標達成をおろそかにする衝動的な気分になってしまうことは日々の活動の中で頻繁に起こりえますが,深呼吸すると意欲が生まれます。また小さなタスクから取り組むとペースを取り戻しやすくなります。
  5. 極度に疲労しないように調整したこと。体力・気力が削がれると意欲も極端に落ちます。

惰丸(ダマル)日記の第1章は終わりましたが,論文はまだまだ書かなければならないですし,ほかにもやるべきこと,やめるべきこと,意志を貫きたいことはたくさんあります。この本に書かれているメソッドが無意識の習慣になるまで,惰丸(ダマル)日記を続けていきたいと思います。

惰丸(ダマル)日記 第1回

「スタンフォードの自分を変える教室」を読んで実践していく過程を記録しようと思います。

直近の最大の目標は「論文誌に乗るレベルの論文を投稿しまくる」です。お恥ずかしい話ですが,このまま論文の業績を出さないと大学教員でいつづけることができなくなってしまうのです。

第1章によると,対立する2つの自己(賢い自分,衝動的な自分)を意識し,衝動的な自分の方にあだ名をつけるのが有効なのだそうです。

さっそく妻が命名しました。「惰丸(ダマル)」です。怠惰,無駄の象徴です。そう,ことごとく惰丸(ダマル)のせいで,論文が投稿できないのです。私が,レールの上を猛スピードで疾走している時に,惰丸(ダマル)がコッソリポイントを切り替えるので,私が走るべきレールを見失うのですw

惰丸(ダマル)日記 第2回

論文を書くか書かないかを「選択した瞬間」を振り返ると,自己コントロールを強化できるのだとか。

昨日は午前中に論文を書く予定だったのだけど,急遽,子を病院に連れて行く必要が出てしまったので予定が狂ってしまいました(幸い,子の病気は大したことありませんでした)。子がいるとどうしてもイレギュラーなことが起こってしまいますね。

そこで,夜に論文を書こうと思ったのですが,子の寝付かせをしたら自分も寝てしまいました。惰丸(ダマル)発動ですね。今思えば,寝付かせを妻にお願いするべきでした。

今,目が醒めたのですがかなりボンヤリしているので,起きて論文を書き始めるか,もう一度寝てスッキリした頭で論文に取り組むべきか,悩ましいところです。

とりあえず,まとまった時間,PCに向かって作業することが大事なので,たとえば Facebook はスキマ時間だけチェックすることにしようかな。(そういうわけで,スミマセン,レスポンス悪くなります)

惰丸(ダマル),なかなか手ごわい。。。

すぐに寝付けないようなので,単純作業だけでも論文を進めておこう。

だんだん快調になってきて,良い感じで書き進みました。

惰丸(ダマル)日記 第3回

昨日の後半はすっかり惰丸(ダマル)にやられてしまいました。未明に起きたので論文を書き進めたのですが,頑張りすぎた反動で昼からはあまり進められませんでした。できなかった原因は,雑用が多かったこと,そして何と言っても体力的にきつかったことでした。そのため夜はこんこんと寝てしまいました。 稲見さんの心配があたってしまいました。

「スタンフォードの自分を変える教室」の目次の第3章に「疲れ」の話が載っているので,そのうち実践しようと思います。

さて,第1章の最後に瞑想の話が書いてありました。瞑想の効果については学生時代に剣道をしていたので経験していましたが,「瞑想が下手な方が効果が上がる」のは知りませんでした。さっそくやってみます。久しぶりにやってみて,集中力を研ぎ澄ますのに役立つことは実感しました。が,5分がとても長く,とても耐えられませんでした。また,子が居る中ではなかなか厳しいですね。でも続けていこうと思います。

惰丸(ダマル)日記 第4回
昨日は博多でとても楽しみにしていたイベントがありましたが,論文を書き進めなければならないので,午前中に諸準備をしていました。
博多に行ってから合間の時間に論文を書こうとも思っていましたが,イベント前は移動と食事で時間がつぶれ,イベント後は興奮と酒の余韻に浸っていて,できませんでした。

その分を取り戻そうと,今朝は惰眠をむさぼりたいとも欲求に駆られたのですが,惰丸(ダマル)に負けてはならんと発奮し,集中して論文を書きました。そのおかげで論文前半のハイライトの最も主要な部分が書けました。昨日午前中の準備が生きて,今朝ははかどりました。よしよし。

「スタンフォードの自分を変える教室」のメソッドは,本当に理にかなっているなぁ。

惰丸(ダマル)日記 第5回
今日は妻の実家で夕食だったのですが,あまりに長居したので,論文執筆に焦るあまり帰りに,つい妻に激昂して八つ当たりしてしまいました。本当にゴメンナサイ。そもそも締め切り直前になって書き始める私が悪いよね。。。

さて,私は論文を書くことそのものも億劫ですし,英語は苦手意識があってついつい後回しにしてしまいます。今回の論文は苦手な英語なのですが,しばらく書いて慣れ始めると,実は英語で論文を書くことそのものはそれほど嫌いではないことを発見しました。自分の教育研究の成果を英語で書くと,なんかこう,思考が整理されるのです。「あぁ,自分はこういうことをやってきたのね」と気づかされることが多々あります。今書いている論文を書き終えても,この感触を忘れないうちに,次の論文を書こうっと。

たぶん,私が論文嫌いなのは,査読とか発表後の質疑応答とかなんだろうなぁ。

※同僚の先生が熱いコメントを寄せてくれました。

惰丸(ダマル)日記 第6回

3連休最終日。妻が1日じゅう子を連れて実家や外に遊びに行ってくれる計らいのおかげで,論文執筆にまる1日専念できました。ずっと集中して取り組んだので,手を焼いた執筆中の英語論文も残すところ3項目を書けばひと通り書き終わりです。ようやく終りが見えました。妻に感謝です。

今朝,思い立って Facebook の設定を大きく変えました。「親しい友達」に気になる人を入れておくと,その人がなにか書くと「お知らせ」に表示されるという機能があり,私はそれをフル活用してチェックしていたのですが,思い切って全削除してみました。今まで「お知らせ」が気になってついついチェックしてしまっていましたが,この習慣を断つ効果が期待できます。その代わり,みなさまへのフォローが行き届かなくなるわけですが,ご容赦いただければと思います。今年は論文を含む実質的なアウトプットを行うことで成果を還元していきたいと思います。

惰丸(ダマル)日記 第7回

ついに目下の懸念であり目標だった英論文1編をひと通り書き終えました。「スタンフォードの自分を変える教室」にしたがい「惰丸(ダマル)」を仮想敵として論文執筆に取り組んで1週間になりますが,まずは当初の目標を達成したといっていいのではないかと思います。

総括をする前にここ数日での取り組みを書き残しておきます。
昨日1月15日ですが,午前中は少しの時間ではありましたが,論文執筆に取り組むことができました。しかしその後モチベーションが下がるような出来事がありました。そのせいで午後はゼミを回すだけで一杯一杯で論文執筆どころではありませんでした。

「スタンフォードの自分を変える教室」にも,意欲・気力が削がれたり疲労したりすると,目標達成に向けた日々の活動に取り組まなくなってしまうことが多いと書かれています。たしかにそのとおりです。

そこで,昨晩は体力回復に全力を注ぎました。おかげで,今日は朝から意欲的に論文執筆に取り組みことができ,ついに達成できた次第です。