2010年1月21日木曜日

経営戦略とアーキテクチャパターンの類似性を伊丹敬之著「経営戦略の論理」に見た

経営戦略の論理は,元一橋大,現在東京理科大の伊丹敬之(いたみひろゆき)先生が書いた経営戦略の教科書です.姉妹本のケースブック 経営戦略の論理と合わせて読むと理解が深まります.

タイトルでほとんどいいたいことは言い尽くした感がありますが,この本の第一印象は「これって経営戦略のパターンだね」ということです.ソフトウェア技術者なら誰もが知っているデザインパターンと似ているなと感じました.どう似ているかというと,経営戦略には定石があり,それがいくえにも重なり合って階層的な構造をなすという点です.これが僕にはパターンを使ったソフトウェアのイメージとダブるのです.
もっとも,同じパターンでも位置づけ的にはアーキテクチャパターンに近いと思います.経営戦略全体が階層的なフレームワークになっており,それぞれの構成要素にバリエーションとレベルがあるというイメージを持つといいと思います.
最初の書籍レビューはこんなところにしておきましょうか.ゆくゆくは単なる本の紹介では終わらせずに,輪講のように自分自身の見解を交えて詳しく切り込んでいきたいところです.ゆっくりやりますので,あせらずお待ちいただければと思います.コメントや Twitter でリクエストを出していただければ,できる限り対応したいと思います.